今年のNHKマイルCはまさかの9番人気パンジャタワーが勝利。
データや展開を覆しての激走でした。今回はその内容を振り返りつつ、注目馬の回顧を行います。
◆ レース総括
レースはハイペース。スローペースを想定していた声も多かった中、先行勢には厳しい流れとなり、結果的に後方待機組が上位を占めました。
◆ 上位馬の回顧
◆ 1着 パンジャタワー(9番人気)
前走ファルコンS4着。距離延長+「前走4角1/3頭外」は【0-0-1-20】と不振傾向でしたが、それを覆す快勝。今回は4角9番手と中団からの差しに回り、展開を味方に付けた形です。
予想の盲点となった1頭でしたが、ハイペースをしっかり活かした勝利でした。
◆ 2着 マジックサンズ(3番人気・単穴指名)
皐月賞6着からの巻き返し。
「前走3F上がり1位」は【0-3-3-21】と勝ちきれない傾向どおりでしたが、メンバー唯一の33秒台の末脚で2着に浮上。
能力の高さは間違いなく、GⅠでも十分戦えるところを示しました。
◆ 3着 チェルビアット(12番人気)
前走は桜花賞6着。
「前走着差1.0秒以上負け【0-2-1-27】」「前走16番手以下【0-0-1-5】」というダブルマイナスデータを覆す激走。
この馬も後方からの差しで展開に乗った印象です。
◆ 4着 モンドデラモーレ(6番人気・本命)
ファルコンS2着からの臨戦で、致命的なマイナスデータは少なかったですが、
「1枠【0-1-0-19】」という最大の壁が立ちはだかりました。
先行馬には厳しい流れで、この4着はむしろ評価できる内容でした。
◆ 5着 ランスオブカオス(5番人気・対抗)
チャーチルダウンズC勝ちからの臨戦。
初の関東輸送・左回り・東京コースと“初物尽くし”の条件の中で、先行して5着は地力の証明。
人気以上に価値ある内容でした。
◆ 人気馬の明暗
◆ マピュース(7着・5番人気)
桜花賞4着からの参戦。
着差0.9秒負け・後方からの競馬という点で、3着のチェルビアットと近い立ち位置でしたが、差し切れず。
同条件でなぜここまで着順に差がついたのかは、今後の課題となりそうです。
◆ イミグラントソング(11着・2番人気)
前走NZT勝ち。
「明け6戦目以上×前走2番人気以下【0-0-0-9】」「前走上がり1位」該当と、マイナスが重なった結果に。
ローテーションや仕上がりに余裕がなかったのが響いた印象です。
◆ アドマイヤズーム(14着・1番人気)
NZT2着からの臨戦。
ロベルト系は【0-0-0-19】とデータ上最も不振の血統。さらに今回は落鉄のアクシデントもあったとのこと。
データ上は買いづらい馬でしたが、まだ見限れない要素もあるかもしれません。
◆ 総括
・逃げ馬不在とされていたが、実際はハイペースに
・クラシック組の強さ再認識
・本命モンドデラモーレ、対抗ランスオブカオスは展開不利の中で健闘
データと展開、どちらかが噛み合えば波乱も起きるという好例。
今回も良い勉強になりました!
◆ 次回予告
次回は【ヴィクトリアマイルカップ2025】の考察動画を近日公開予定!
今回の教訓を活かして、ばちこりリベンジ狙います!